中央アプルス「宝剣岳(2931m)・御嶽山(3067m)

2004.8.27
そこらにある適当な旅館に泊まり2日目を迎えた。朝飯を食ってからどこに行くか?それとも帰るか?・・・相変わらず計画性なし。まーせっかくこんな山奥まで来たのでもうひと山制そうという事に。ここからの距離を考慮し穂高にするか、御嶽山にするかを迷っていたがとりあえず穂高は時間のある時にとっておこう。という事で駒ヶ根から伊那へと向かい西の権兵衛峠を越える。ここの山岳国道361はかなりせまく急カーブが連続。対向車はほとんどいないので真ん中を飛ばしていたらブラインドコーナーで突然真ん中を走る対向車が来て肝を冷やした。御嶽山の登山口である田の原はかなり遠く結局登山開始は13時半くらいになった。

王滝登山口からのゆるやかな勾配の直線では、朝一登山したと思われる下山客とすれ違う。今から登ろうという人は少なめである。途中白装束の行者と何度もすれ違った。御嶽山は日本を代表する山岳信仰の山であるらしく夏場はそのような人たちが多いらしい。


白装束の下山客


今日は昨日の無謀なペースに反省(笑)し、呼吸を整えながら一定のペースで登っていく。天気はいま一つ。ところどころ青空も見えるが頂上の方はあまり見えない。なかなか終わりが見えないまま8合、9合目と進んでいった。ここまでくると森林限界を通り越しほとんど岩しかない。ゴツゴツした岩場で下りは大変だろうなと思いつつ進む。途中に湧き水があった。「ひと口水」と呼ばれる水は想像していたほど冷たくはなかったが味はおいしい。その辺でヒサビサに下山客に出会う。「これから頂上いくの?」「はい」「そりゃきっついなーー。」「・・・」と若干不安をあおられる様な会話があったが、オレらは若いからと言い聞かせ進む。ポツポツと小降りの雨が降り出したが気にせず前進。・・・そしてようやく頂上らしきところに着いた。。がここは王滝頂上という地点で御嶽山の最高点である剣ヶ峰はまだ結構上に見えた。ここで休憩。。すると体からすごい湯気が立つ。息を吐けば白くなる温度だが全く寒くはない。ただ急速に背中の汗が冷えていくためリュックを背負いなおすと冷たくて非常に気持ち悪い。なのでタオルを首からシャツの後ろに押し込めた。そしたら不快感はなくなり「おー、我ながらいいアイデア。」UDAも真似をしていい感じに頷いていた。

休憩後剣ヶ峰を目指し登攀再開。活火山である事を思い出させる鼻をつく硫黄の匂いがこの辺からし始めた。溶岩だらけのゴツゴツした急登。もうちょいだと、そして雑誌の工程時間35分とあったが王滝山頂から20分ほどで剣が峰到着!。3067m!しかしガスがかなり濃く視界は200mもない。近くの摩利支天山すら見えない。日本一の高所にある湖「二ノ池」も、全くみる事が出来なかった。ここは昨日の宝剣岳と違い山頂は広く立派な神社が建てられている。とりあえず鐘をならしたり、賽銭を入れたり、みやげ(こんなとこにみやげ屋あり!)を買ったりとお約束の行動後、記念写真を撮り、時間があまり無いこともあるので(16時を過ぎていた)早々と下山を開始。

下りは小雨が降り続き肌寒いくらい。一枚フリースを重ね着して下っていく。昨日よりもかなり疲労を感じる。まあ登山口からの標高差も昨日の千畳敷→宝剣岳の312mにくらべ、田の原→御嶽山剣ヶ峰は887mあり約3倍弱だ。なので当たり前といえばそうかもしれないが、特に膝のガクガク感が厳しかった。岩場を慎重に降りていくため、予想以上に時間を要する下山となった。田の原に戻った頃は18時を過ぎてかなり薄暗くなっていた。。

とりあえず無事に下山でき一安心。穂高に行かなくてよかったなーと思った。おそらく山小屋に泊まるハメになっていたであろう。次回からはスケジュールをよく練って行く事にせねば。。田の原から塩尻まで長距離運転しクタクタ。ラーメンを食べた後は運転をUDAに引き継ぎ21時過ぎに中央高速で八王子へ。そこから1時間弱かけて海老名到着0:30前くらい。疲労感はあるがそれ以上に充実感のある山行となった。   次回目標南アルプス「北岳」に決定。


まったく視界がない山頂付近

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