初冬季 八ヶ岳 権現岳(2725m)

2009冬季の手始めに、八ヶ岳権現岳にYTKとチャレンジ。ここは夏含めても2人とも初めてであった。雪が多いと難易度が高いといわれているので、今回はその偵察にでもなればと。本当は権現岳に上った後、キレット側へ下り赤岳に登り返すルートを取りたかったが、翌日が雪になりそうなので今回は青年小屋の方へ下りるルートを選択。そこでテント泊し編笠山を経てグリーンロッジへ戻るコースとした。


天女山の登山口。標高は1500m程度。ポカポカして寒さはなかった。駐車場に車はまばら。



このあたりは、まだ雪は少ない。天気はかなりよい。



前三ツ頭。風下側は雪が溜まっている。風の通り道なので厳冬期は寒そうだ。



三ツ頭にくると、これまで全く見えなかった権現岳は姿を現す。これまで赤岳方面がちょこちょこ見えていただけだったので、この展望にはかなり満足した。ちょっと曇りだしたのが残念。



編笠山はまさにその名の通りなだらかな山容だ。ただし、近づくと岩が相当ゴロゴロしている。



権現岳への急登を初めて少し。ここでアイゼンを付ける。



権現の登り。雪があるところとないところがあるが、アイゼンはさすがにないと危ない。



急登には鎖場も何箇所かあった。



一応記念写真撮ってもらった。



権現岳頂上直下から、双耳峰を成す「ギボシ」を望む。



今回の山行では、核心部といっていいだろうか。危険なトラバースだが、鎖があるので特に問題なかった。雪が増えて鎖が埋まるようになると危険さはかなり増しそうだ。



トラバース開始地点を逆から撮ってもらった。



トラバース2



ここはトレースではないが雪の具合がわかるようにつっこんでみた。まだまだ積雪は少ない。



急激に曇ってきて南アルプスもうっすらと雲越しに見える。



天気は下り坂であるが、夕日の沈むくらいの低い位置だけは雲が切れており岩肌が赤く染まった。



トップページ採用の写真。実は昔のトワイライトフィルター風に加工してます。



トップページ採用の写真。夕日をバックにつららが映えた。



ここから、太陽が上から下への日の出のように雲から降りてきた。残念ながらその瞬間はシャッターチャンスを逃してしまった。



青年小屋のテント場。小屋は冬季休業。非難小屋のみ空いていたようだが、既に何人かの客がはいっているようだった。テントは我々を除くとこの2張りのみ。



今回は外張りを強く外に引いて、断熱層となる空気を分厚くする事ができ、夜もテント内の冷え込みは-1℃くらいまでにおさまり、シュラフでは寒さを感じなかった。



夕方6時ころ。9時ころには最も下がり-11℃ほどまで下がったが、曇って放射冷却が起こらなかったので朝も気温は同じだった。



翌日は朝から天気が悪く、編笠山も登らずに下山。ただ標高下りたあたりで一瞬晴れて、雪をまとった南アルプスが綺麗に見えた。


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